2010年06月18日

水田に重なる海の絶景 秋田県にかほ市・象潟「九十九島」(産経新聞)

【探訪】

 日本海を望む小高い丘に登る。田植えが終わったばかりの水田に反射する初夏の太陽がまぶしかった。田んぼを縫うように点在する、木が生えた大小の山々は、まるで“島”。初めて見る不思議な光景だった。

 秋田県にかほ市の景勝地「九十九島(くじゅうくしま)」は、正式な名前を象潟(きさかた)という。一帯は200年ほど前まで海だったため、小山が島に見えるのも当然といえば当然。特に田んぼに水が張られるこの時期は、昔の姿がよみがえる。

 かつては大小100を超える島が南北2キロ、東西1キロの入り江に浮かんでいた。江戸期には「東の松島(宮城県松島町)、西の象潟」と並び称されていたという。松尾芭蕉も「奥の細道」最北端の滞在地として元禄2(1689)年に訪問。「松島は笑ふがごとく、象潟はうらむがごとし」と評した。

 こんな絶景も文化元(1804)年、瞬く間に姿を消す。6月4日に起きた大地震で2メートルほど海底が隆起し、潟は陸地へと姿を変えた。にかほ市観光課の武藤一男課長(56)は「芭蕉が見た風景は地震で消えた。が、往時をしのぶことができるのが田植えの季節。訪れる芭蕉ファンや観光客は多いですね」と話す。

 夕暮れ時、日本海が赤く染まると水田からカエルの鳴き声が響いてきた。辺りが昔、海だったことは信じられないが、これも趣あふれる日本の原風景。今、芭蕉が訪れたら、どんな句を詠むのだろう…。(写真報道局 矢島康弘)

 「探訪」の動画はYouTubeの「産経新聞チャンネル」http://www.youtube.com/sankeinews/でご覧になれます。

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posted by フカサワ シゲオ at 19:46| Comment(9) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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